私は新卒で働いていた会社を1年5ヶ月で退職しました。
軽いうつ病と診断されたのが原因でした。
その時、最初にヘロヘロしながら自分で病院を選んだんですが、通ううちに先生への不信感や待ち時間が長いくせに診察時間が短いし…などの理由で途中で違う病院へ変えました。
結果、病院を変えて良かったので当時のことを振り返ってみます。
目次
病院を変えた理由1:先生の第一印象が怖い、キツイ=苦手
最初に選んでいった病院の先生は中年の男性。
ガタイがいい感じの白髪混じり頭。
先生の第一印象はよく言えば元気がある、悪く言えば怖い、キツイ感じでした。
初診の時は気持ちも体も弱っていたのでよりそう感じました。
弱ってる時って優しく接してもらいたいですよね、せめて病院の先生には。
その先生は声がでかくて接し方もキツイ感じだったので私は第一印象で「この先生苦手だな」って思いました(笑)
病院を変えた理由2:先生への信頼感が欠けた・合わないと思った
初診の時、最初の病院の先生に「あなたは先天性のうつなの、生まれ持った体質なの」と言われました。
その時は弱ってたし病院の先生の言うことは絶対だと思い込んでたので、その言葉をそのまま「そうなんだ…」と飲み込んでしまいました。
後から元気になってきてから、というか他の人にその話をした時に「その言葉は本当に絶対なのか?」ということに気づきました。
「病院の先生とはいえ初対面の人になぜそんなことを言われなきゃないんだよ。いやいや、確かに病院の先生でその道の専門の人間ですが、初対面で「生まれ持ったうつ」って(笑)
体のどこ見てわかったのかなぁ??
あなたは私のこれまでの生い立ち・人生を一瞬で見抜いたのかなぁ??
何かの瞳力の持ち主かなぁ??
何か精密検査や具体的な生い立ちの問診を時間をかけてしての言葉ならまだしもそんな細かく検査したわけでもないし、いやいや「生まれ持ったうつ」って(笑)
確かに自分は元々ネガティブ思考で気分が沈みやすい人間ですけどなんで生まれつきうつみたいな言い方されなきゃねーんだよw
って思ってきたんです(笑)
患者はその分野のことはわかならいから先生の言葉を信じるしかないことが多いのですが、神様、仏様、病院の先生様、とはいえ先生の言葉をバカみたいに正直に信じてたら疲れるなってこの件で思いました。
この先生の「あなたは生まれ持ったうつ」発言が私には衝撃的でしばらく頭に残って「自分は生まれながらのうつなんだ…」と落ち込む要因にもなってました。
この言葉を始め、その先生へは不信感が募っていったのが変えた一番の理由です。
やはり患者と先生の信頼感、相性は重要ですね。
病院を変えた理由3:待ち時間が長いくせに診察時間は5分くらい
最初の病院の規模は小さめより中ぐらいの感じで、中身はまあまあキレイでしたね。
駅前にあって人が通いやすい場所にあるだけにいつも混んでいました。
定期的にきてるようなじじばばが多かったですね。
そして待ち時間が長すぎる。
朝7時のオープン時間に行っても診察終わるのが午後の13時、14時とか…
長すぎ!!
私にとっては待ち時間が長すぎに感じたので、毎回小さなストレスでしたね。
早く帰りたいのにあの待ち時間を病院で無駄に過ごす感じ。
待ち時間が長いくせに診察時間は5分くらいでしたね。長くても10分くらい。
平均、そんな感じなのかどうなのかは分かりませんが、待った割には診察時間が短くて先生にもっと聞きたいことがあっても「はい、次」と急かされる感じね。
どこのアイドルの握手会だよ!!!!
診察で先生にもう少し聞きたいことがあっても1人にそうも時間をかけられないような感じで、流れ作業のように次々待っている患者をさばいてる感だったのでそれも変えて理由ですね。
一人当たり時間がないのはわかるが少しいい加減な印象でした。
その他・病院を変えた理由
- 他のスタッフの目が死にかけてる
- 調子が悪くなったというとすぐ薬を増やしてた(悪化したらとりあえず薬出しますよ的なあれ)
- 社会復帰の時に親身になってくれなかった
など
「社会復帰の時に親身になってくれなかった」てのが私が病院を変える引き金になりました。
再就職のことで相談しても親身になってくれてないのを感じて「あ、この病院へはもう来ないようにしよう」と思ったのを今でも覚えています。
これらのことから病院・先生との相性が合わないと思って病院を変えることにして、変えた病院は結果よいところでした。
変更後の病院:先生に優しさと安心感あり・診察時間も前より長い・薬を減らす方向
友達の紹介で心療内科→精神科に変えました。
病院を変えるに当たって診断書は不要でした。
普通に新規患者として通い始めましたね。
変更先の病院は小さな診療所って感じで人もほぼいなくて(笑)落ち着いた雰囲気のところでした。
- 友達が通っていた病院で「いいよ」と教えられた病院
- 雰囲気は個人でやってるようなこじんまりとした感じで落ち着く
- 先生の第一印象良かった・気さく・ホッとする・優しさと安心感があった
- 待ち時間もない・人も少ないので一人当たりにかけてくれる時間が前より長い
- 「薬にそんなに金出してバカくさかったでしょ!」と薬を出すのが仕事の医者なのに患者目線の言葉を言ってくれた
- 後に最初に通ってた病院は同業者の中でも最悪と知る(ライバルでもあるので少し悪く言ったのかもしれないが自分が感じてた不信感に確信を持てた)
- 医者なのにあまり薬を飲まないようにしてくれた→減らす方向へ
変更先の病院は何より「薬にそんなに金かけて…そんなに飲まなくてもいいんだよ。だいたい飲み続ければそれなりに副作用もあるんだから薬は飲まないようにしましょう!」といった患者目線でものを言ってくれる先生だったので、その暖かい言葉に涙がホロホロと出てきました。
病院の先生は薬を出すのが商売、出してなんぼ!だと思ってたんですが、最初の病院の先生とは違って変更先の先生は薬を飲まない精神の方だったので、薬を飲まなくなりたいと思っていた自分には方向性が合っていました。
こじんまりとした病院なので待ち時間なんてほぼなかったしむしろ患者(人)がいなくて大丈夫なのかな?と余計な心配をしてしまう閑散ぶり(笑)
その分、一人当たりを診てくれる時間も10分以上くらいあったし前よりは確実に長かったです。
先生にも病院にも安心感を感じました。
まとめ:相性が合わない先生から変えてよかった
病院を変えた理由をまとめると、
- 社会復帰の時に親身になってくれなかった
- 「生まれ持ったうつ」とか言われた
- とりあえず薬を出せばいい的な感じだった・適当感
- 同業者からも不評の病院だった
- 常に混んでて患者をさばくように診察し一人当たりの時間が短かった
といった感じです。
一番の理由は先生が信頼できなくなった、あの病院には行きたくないと思ったという点です。
そして、別の病院は同じくうつで悩んでいた友達がいて、その友達に病院のことを聞いたら「ここいいよ」と教えられて変えてみて、結果、病院を変えて良かったです。
今はもう通院もしてないし薬も飲まなくなりました。
あの時から5年ぐらいたちましたが再発もこれっぽっちもないです。
まあ、生理前にはPMSで気分が沈んでうつうつしますがそれ以外では精神面も体も通常です。
もともと貧弱なのでたまに腸とか不調は出ますが…(笑)
病院を変えた件でもっと欲を言えば投薬だけじゃなく、カウンセリングの面でも見てもらえる病院(できれば女性)だったらなお良かったかなと。
病院選びってどこがいいのか分かんないから場所的に行きやすそうなところを選びがちですが、やはり病院の評判はリアルな声を聞くのがけっこう大きいと思いました。
病院の先生とは相性、信頼感、コミュニケーション、自分が通い続けたいかどうか、などがやはり重要なんだなと感じましたね。
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